カジノ法案は可決されているものの、日本では今のところ(2018年4月現在)カジノを楽しめる施設がないこともあって、海外旅行の行き先によっては大きな楽しみのひとつになっているカジノ。
日本から気軽に行けて人気の高いアジア諸国、マカオ・韓国・シンガポール・マレーシア、そしてフィリピンでは、旅行客も気軽にカジノを楽しむことができます。
「カジノで一山当てる」ために海外へ行く方は少ないかもしれませんが、カジノに行った以上は、「賞金が当たりますように!」とは誰でも思うところではないでしょうか。
そこでこちらでは、「フィリピンをはじめとした海外のカジノで大勝した場合、その賞金に税金はかかるのか」という点について詳しく見ていきましょう。
カジノで大勝した場合には税金を払う義務がある
結論から先にお伝えすると、フィリピンに限らず、海外のどこのカジノであっても、カジノで得た賞金には税金を払う義務が発生します。
海外のカジノを利用して得た賞金にかかる税金には、おおまかにいうと下記のようなものがあります。
①海外旅行でカジノを訪れた日本人観光客の場合は、税関で徴収される「関税」、そして賞金額を元に計算される「一時所得」と呼ばれる所得が、該当する上限に達している場合に「確定申告」で支払う必要がある税金
②現地に住んでいる日本人の方の場合、その国に払う「所得税」としての税金
このうち、ほとんどの方が気をつけるべきなのは①の「関税」と確定申告が必要な「一時所得」でしょう。
フィリピンのカジノで大勝した場合、賞金は現金で受け取るケースだけでなく、小切手で受け取るケースもあります。
どちらにせよ大切なのは、日本に帰国(入国)した際に、「税関」できちんとカジノで得た賞金を申告し、必要な場合は「関税」を支払うことです。
※「関税」とは、一般的には輸出入の際に発生するものですが、この場合はフィリピンのカジノで得た賞金を、日本に輸入(持ち込む)すると考えるとわかりやすいでしょう。
※出国時・入国時の税関手続きについては、下記の税関のHPが参考になりますよ。
税関手続きのバーチャルツアーなどもできるようになっており、とてもわかりやすく説明されています。
「税関」海外旅行の手続きについて http://www.customs.go.jp/kaigairyoko/index.htm
また、カジノで得た賞金額にもよっても変わってきますが、「一時所得」と呼ばれる所得が一年間合計で50万円以上になると、「確定申告」が必要となります。
「一時所得」とは、
(カジノで得た賞金)-(その賞金を得るためにカジノで支出した金額)ー(特別控除額※最大で50万まで)の計算式で求められる金額のことをいいます。
《例》フィリピンカジノで50,000円分のチップを使って、1,000,000円の賞金を得た場合の計算式は下記のようになります。
※わかりやすいように日本円で計算しています。
(カジノで得た賞金)1,000,000円-(カジノでその賞金を得るために使ったチップ代金)50,000円-(※特別控除の最大額が該当した場合)500,000円=450,000円が「一時所得」となります。
※「一時所得」についての詳しい説明は、国税庁のHP(https://www.nta.go.jp/index.htm)などにも掲載されていますので、参考にしてみてくださいね。
日本にはまだありませんが、夢のような賞金を得ることが出来る可能性もあるカジノ。
上記のようなことに気をつける必要はありますが、非日常的なカジノという空間で、思う存分楽しんできてくださいね!